漫画「こどものおもちゃ」あらすじ

子役をしている主人公の小学生の女の子は毎日テレビ局や劇団などを行き来しており、そのなかでも学校生活を楽しもうとしていたものの、学園生活は破綻しており荒れたクラスとなっているのでした。クラスのボスと言われている羽山は担任の先生の弱味を握っており、強くは叱ることが出来ません。主人公の少女紗奈は子役をしているためか少し大人びた性格をしており、頭でリスを飼っている変わり者の母親と、道端でホームレスとなっていたイケメンの青年と三人で暮らしており、イケメンの青年は紗奈のマネージャー兼ヒモとして紗奈のことを守ってあげているのでした。
紗奈はクラスでも勝ち気な性格で先生に頼られて秘密を握られていることを知ります。それを逆手に取り、紗奈は羽山の弱味を握り、クラスで騒ぐのをやめさせるのでした。ひどいいじめもしていた羽山は女子からも総スカンを食らっていて、危険だけれど家族にも見捨てられて寂しそうな羽山のことを知り、紗奈は家族の中にも観入していき、羽山との距離も縮めていくのでした。
互いに恋心を抱きつつも素直になれず、紗奈はそれを恋とは知らずにヒモのマネージャーのことを溺愛しています。微妙な関係は中学生になってからも続いていき、自分に似ている親友ができたり、三角関係となったり、子役特有の悩みを抱えたりと、家族の絆や恋愛、芸能人の裏事情などを見ることができるストーリーとなっています。時には大きな事故や事件に巻き込まれながら二人が愛を育むストーリーとなっています。

漫画「こどものおもちゃ」感想

子役の少女を題材としている漫画ですが、学級崩壊や家庭の複雑な事情にも困窮している、少女漫画ではあるものの、なかなか奥深い作品となっています。作品自体はとても昔に発売されたものではありますが、このような純愛や人生ドラマを過激に描いている漫画は当時としても異端であり、現在読み返しても傑作と呼んでふさわしいのではないでしょうか。
始めは敵対していて殺されるかもしれないというような恐怖を抱いていた少年の心の闇に気がついていき、彼の家族にもビシッともの申す姿であったり不思議な母親とは実は血が繋がっていなかったりとなかなかシビアな設定で後半になると明るくて元気な主人公の心の闇も現れてきます。表情がでなくなる心の病となったのはまさに愛情を育んできた羽山がアメリカに行くこととなった寂しさからであり、中学生ながらも深い愛情を抱くことが出来るのだということ、さらには大人としての二人の決断など最初から最後まで涙なしでは読めません。