アニメ「マリア様がみてる」あらすじ

幼稚舎から大学まである「私立リリアン女学園」はかつては華族の令嬢などが通っていた由緒あるお嬢様学校だった。その中でも高等部には他の中等部や大学にはない独特の風習があった。「スール」と呼ばれる特定の上級生と下級生が他の生徒や友人たちとはかけ離れた深い絆で結ばれる制度があった。スールの結んだ生徒たちは上級生を「お姉様」と呼び、下級生を「妹」と呼び、その関係は親密な友情関係でもあり、姉は妹を指導する立場でもあった。他にも生徒会のことを「山百合会」とも呼び、生徒会役員のメンバーは生徒たちから「薔薇様」と呼ばれる存在でもあった。
主人公の福沢祐巳は1年生で決まったお姉様を持たない生徒だったが、ある日突然生徒会役員の中の一人「紅薔薇様(ロサ・キネンシス)」と呼ばれる水野蓉子の妹、小笠原祥子からスールの申し出を受ける事になる。大財閥の令嬢である学園一のお嬢様とも名高い祥子。祐巳にとって祥子は憧れの存在でもあったが祥子は2年生の秋になっても妹を持たないことを自分の姉や周りの生徒会の人たちに詰られたことによる勢いで祐巳にスールの申し込みをしたのだった。そのことを見抜いていた祐巳はその申し出を断ってしまう。だが「私は諦めない」と祥子から言われるのだった。
翌日には祥子が祐巳にスールの申し出をして祐巳がそれを断ったということは学園中に知れ渡っていた。学園一の令嬢が選んだのが平凡な少女であった事実に生徒たちが面白おかしく囃し立てた。
祐巳は悩んでいた。リリアン女学園の生徒会は役員選挙はあるものの形式的なもので毎年薔薇様の妹がそのまま信任投票で選ばれていた。祥子の妹になるということは自分も山百合会の一員となり将来的には自分も薔薇様と呼ばれる存在となるということだ。それまで平穏な学園生活を送っていた祐巳の日常は一日で変わってしまったのだった。

アニメ「マリア様がみてる」感想

祐巳は作中では平凡な少女として描かれています。実際には祐巳の父親は自宅で建築設計事務所を経営しており、一応は社長令嬢であり、祐巳と年子の弟の祐麒を幼稚舎からエスカレーター式の私立の学校に通わせているところを見ると世間的には経済的にも余裕のある家庭であるであろうことは想像できますが、リリアン女学園という特殊な環境の中では特筆するものもない、成績も万年平均点で容姿も普通の平凡な少女でした。それが見る側であるこちら側の感情移入がしやすい部分でもあります。祐巳の視点を通して私たちは自分たちの経験したことのない、お嬢様たちの日常を疑似体験できるのだと思います。女子校を舞台としてますが決して同性愛を面白おかしく描写している部分はなく、胸など女性の体を極端に表現することもありません。本当に日常を描いてるものですが、そこにスール制度や山百合会といった特殊な風習を取り入れることでストーリーとしても飽きることはなくずっと面白く見ることができます。女性同士の特有なすれ違い等もありますが、祐巳が様々な苦難を乗り越えて人間として成長していく物語です。