アニメ「たまゆら」あらすじ

楽しい気分で写真を撮ったときに、写りこんでくる光の玉、それが「たまゆら」。この作品は写真を通して主人公が多くの人と出会い、その人たちとの高校時代の生活によって心身ともに成長していく物語――。写真好きの父の影響で小さいころからカメラを手にしていた主人公楓(ふう)。しかし不慮の事故による父の死によってカメラから遠ざかってしまう。中学3年、弟が押入れの隅から見つけたというアルバムがきっかけとなり、父の形見のカメラを再び手にするようになる。そして高校1年、父が生まれ育った広島県竹原市に引っ越してきた楓は、幼馴染のかおる、写真がきっかけで竹原で仲良くなったのりえ、麻音(まおん)たちとともに、高校生活を送っていく。楓の撮った写真を通して、父の関係者と出会う中で、悲しみの向こうに忘れ去っていた父との思い出をよみがえらせる楓。また、生涯の師となる写真家の志保美とも、ここ竹原で出会うことになる。2年生になり、楓は写真部を作ることにする。唯一入部してくれた上級生かなえとともに、四苦八苦しながらも自分らしい写真部を作り上げていく楓。引っ込み思案だった楓は着実に成長していく。時はさらに経ち高校3年生となり、進路を決める時期。楓、かおる、のりえ、麻音、悩んで悩みぬいた4人がそれぞれに決めた将来の道とは。そして卒業式が終わり、東京への旅立ちが近づいてきた。しかし、大切な父の形見のカメラとの別れも近づいてきていた。

アニメ「たまゆら」感想

ハートフルストーリーを書かせると右に出るものはいないという佐藤順一監督の作品。この作品は当初、高校1年の春だけのOVAの企画としてスタート。しかし、確実な人気を得てTVシリーズ2期に劇場版としての卒業編4部作で卒業までが描かれることになった。視聴者は楓たちの成長を親や友達のように見守ることができ、人物により感情移入できるようになったと思う。また、主人公楓だけでなく、かおる、のりえ、麻音それぞれが主役になる話もあり、4人全員の成長物語になっている。それぞれのエピソードが楓の撮った写真を軸にして展開されるところが素晴らしい。また、お騒がせな存在であるかおるの姉さよみが、時に大切な思いや大切な考え方を言ってくれるシーンは、自然と涙が出てくる。この作品は広島県竹原市を舞台にしており、ロケハン時の監督のエピソードも話に取り入れられている。そのエピソードの一つであるTV1期7話の「憧憬の路」のストーリーは本当にきれいで温かくて素晴らしい。